矯正歯科とは
矯正歯科とは、噛み合わせや歯並びを改善し、お口のバランスを整えてしっかりと噛めるようにする治療です。歯並びが整うことで普段の歯ブラシなどによるホームケアでもみがき残しが少なくなるため、むし歯や歯周病にもなりにくくなります。
また、噛み合わせを良くすることで全身のバランスも整うため、お顔のゆがみなども起きにくくなります。 笑った時に口元に見える美しい歯並びは自信にも繋がりますし、口元のコンプレックスが解消することで食事や会話も思いっきり楽しめるようになります。
矯正治療は子どもだけが行う治療ではなく、歯と歯茎が健康な方であれば何歳でも受けられます。当院では、患者さまのご希望に合わせて幅広い治療メニューを取り揃えております。歯並びのことでお悩みの方は、一度お気軽にご相談ください。
小児矯正と成人矯正
矯正治療は、治療を行う時期によって小児矯正と成人矯正に分けられます。
主に小学生以下のお子さまを対象とするのが小児矯正です。お子さまの成長を利用して顎にアプローチし、歯がきれいに並ぶためのスペースを確保していきます。直接骨に働きかけるため、歯並びを整えるだけでなく、お顔立ちも整えられます。ただし、歯並びの状態や成長の速度によっては治療の対象外となるケースもあります。詳しくは一度ご相談ください。
全ての歯が永久歯に生え変わった方を対象とするのが成人矯正です。顎の成長が完了していることが条件となるため、歯を並べるスペースが確保できない場合は抜歯をしてスペースを確保することになりますが、そのぶん歯を確実に並べることができます。
不正咬合の種類
反対咬合(受け口)
上下の噛み合わせが逆になっている状態、いわゆる受け口のことを反対咬合(はんたいこうごう)といいます。
下の顎が前に出てしまっていることで見た目に違和感が生じるだけでなく、食べ物が噛み切れない、発音が不明瞭になるなどの弊害が生じる場合があります。2歳頃までであれば自然な噛み合わせになる場合がありますが、3歳を過ぎると自然に治る可能性は5%以下とされているため、早めの対応が必要です。
開咬
奥歯は噛み合うのに前歯が噛み合わない状態を開咬(かいこう)といいます。前歯でものが噛み切れなかったり、発音が不明瞭になる場合があります。ひどい場合は上手く食事が摂れなくなる場合もあるため、早めの治療が大切です。
原因としては、幼い頃の指しゃぶりや、舌を前に突き出す癖などが挙げられます。
過蓋咬合
上下の歯を噛み合わせた時に、下の歯がほとんどもしくは全く見えない状態を過蓋咬合(かがいこうごう)といいます。
噛み合わせが深すぎることによって奥歯に負担がかかりやすいため、顎関節症のリスクが高まるとされています。悪化すると前歯でものが噛み切れなくなります。
上顎前突(出っ歯)
上の前歯が突き出た状態、いわゆる出っ歯のことを上顎前突(じょうがくぜんとつ)といいます。
見た目の問題だけでなく、唇が閉じにくいことにより上の前歯にホワイトスポット(白濁)ができたり、むし歯になりやすい、口の中が渇くなどの症状が現れる場合があります。
叢生
隣同士の歯と歯が重なって凸凹している状態を叢生(そうせい)といいます。歯の大きさに対して顎が小さいことによって起こる状態で、多くの矯正相談がこの叢生になります。
歯と歯が重なり合っているためにブラッシングがしにくく、むし歯や歯周病になりやすく、口臭トラブルも起こりやすというデメリットがあります。また、噛み合わせが悪くなるケースも多く、歯周病が進行しやすかったり顎関節症のリスクもあります。
矯正治療の種類
ワイヤー矯正:セラミックブラケット矯正(表側矯正)
従来のワイヤー矯正は金属のブラケットを使用していたため、とても目立つものでした。
当院のワイヤー矯正では、半透明な素材でできているセラミックブラケットを使用するため、ぱっと見では矯正治療中であることが分からない装置での治療が可能です。
裏側矯正:歯の裏側につける矯正(舌側矯正)
裏側矯正(舌側矯正)は、歯の裏側に矯正装置を付けるため、正面からは矯正装置が見えにくくなります。
周囲の方に知られることなく歯並びを整えることができる矯正方法です。
マウスピース矯正(インビザライン)
マウスピースによる矯正治療は気軽に始めることができ、装置も透明なため目立ちにくく、取り外しも簡単に行えるため衛生面にも優れた矯正方法です。
部分矯正
当院では、前歯だけの部分矯正だけでなく、結婚式などの大切なイベントに向けた部分矯正も行っています。
治療の期間が短期間でも、イベント当日に向けて最善の矯正治療を行います。
子どもの矯正
5~12歳頃の混合歯列期(歯の生え変わり時期)に行う矯正治療です。
子どもの矯正治療では、一人ひとりのお子さまに合った装置を使用することで、永久歯が生えるためのスペース確保、上下の顎の関係改善、調和のとれたお口周りの筋肉の獲得を目指します。 開始の時期はお子さまのお口の状態にもよりますが、だいたい小学1~3年生頃から始めるのが望ましいケースが多いです。
当院では、ワイヤーにて歯並びを整える際は、子どもの矯正治療の場合であっても、大人の矯正と同様に目立たない半透明のブラケットを使用しています。